お腹には赤ちゃん

夫の病気発覚の数日後、私の妊娠がわかりました。

子供は2人は欲しいと思っていたし、

私たちが望んでいた2人目。

『どうしよう、、、』

人生はうまくいかないと感じた瞬間でした。

あの時の私はもう2人目がどうとか

自分の体がどうとか

考える暇は全くありませんでした。

夫の病気について、まったく知識がなかったので、まずは知る必要がありました。

多くの人は何かあるとインターネットで調べると思うのですが、

私はそれができませんでした。

怖かったのです。

白血病が恐ろしい病気ということを知っていたので、それを知るのが怖かったし、

何よりも「白血病」という言葉を

口に出すことも

打つことも

出来なかったし、したくありませんでした。

病院の先生の話をよく聞いて、

パンフレットを見て、

治療法について知りました。

ポジティブなことしか考えないようにしました。

分かったことは、

白血病にはいろいろな型があり、予後が良好な型と悪い型、どちらとも言えないものがある。

夫は元気になる可能性はあるし、

とにかくやってみないとわからない。

私達は、とにかく前だけを見て

病気と闘い、絶対に打ち勝つことを決意しました。

病気の宣告を受けた次の日から

入院し、治療が始まりました。

抗がん剤治療と共に、骨髄移植のドナーを探すことになりました。

私は

一歳になったばかりの娘を育て、

娘が保育園に行った後は夫のお見舞いに行く

そんな日常を始めました。

もう悪阻がどうとか

2人目がどうとか

そんなことは言ってられない。

お腹の赤ちゃんは

そんな状況でも

スクスクと育っていきました。

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